徳島市が生活困窮者に賞味期限の切れた備蓄食品を支給していたことが分かりました。「体調が悪くなった場合は自己責任」とする同意書にサインさせていたということです。

徳島市によりますと、おととし5月から今月にかけて生活保護の受給者ら、その日の食べ物に困っている人59人に賞味期限の過ぎたパンやアルファ化米など災害用の備蓄食品を支給していました。

緊急措置として実施したということですが、「体調が悪くなった場合、自己責任であることを理解しています」という同意書にサインさせていました。

徳島市では、これまで防災の啓発で市民に備蓄食品を配ることがあり、そのときはいずれも賞味期限内のものだったということです。

徳島市は賞味期限切れでも職員の経験から安全に問題がないと認識していたとしていますが、不適切だったとして今後、賞味期限の過ぎた備蓄食品は配布しないということです。