埼玉県八潮市で今年1月に発生した道路陥没事故を受けて、金子恭之・国土交通大臣が下水道の「複線化」を進める大規模な現場を視察しました。

金子国土交通大臣がきょう(20日)視察したのは、「千代田幹線」と呼ばれる巨大な下水道管の工事現場です。この下水道管は、千代田区飯田橋から港区港南まで全長およそ8.7キロあります。

今年1月に発生した埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けて、国土交通省は有識者委員会の提言をもとに下水道管の「複線化」などを進めていますが、「千代田幹線」が整備されることで既存の水道管とは別のルートでも下水を流せるようになり、▼事故の際の影響を抑えられるほか、▼既存の水道管の水位を下げて更新工事を行うことができるようになります。

金子国土交通大臣
「今回の視察も大いに参考にしながら今後とも上下水道を強靱で持続可能なものとするため、しっかりと取り組んでまいりたい」

金子大臣は視察後、記者団にこのように述べ、「複線化は全国でどこも進んでいない。全国の下水道事業者の皆さんにこの事業を参考にしていただきたい」と話しました。