EU=ヨーロッパ連合は首脳会議を開き、ロシアの凍結資産を活用してウクライナに融資する案を協議しましたが、合意できませんでした。ウクライナへの支援は継続されます。
EU首脳会議は18日から19日にかけてベルギーのブリュッセルで開かれました。会議ではロシアの凍結資産900億ユーロ、日本円でおよそ16兆円を活用し、ウクライナに融資する案を協議しましたが、合意できませんでした。
ロシアの凍結資産を保管する管理団体があるベルギーが「ロシアから損害賠償請求されるおそれがある」などとして、慎重な姿勢を崩さなかったとみられます。
EU フォンデアライエン委員長
「我々は皆、一つの明確な目標を共有している。ウクライナのための公正で永続的な平和である。それが本日の議論の大部分を占めた」
EUはロシアの凍結資産の活用案を見送った一方で、来年からの2年間で同じおよそ16兆円をEUの予算を担保に借り入れし、ウクライナに無利子で融資することを決めました。
EUのコスタ大統領は、この融資の返済のために「ロシアの凍結資産」を活用する権利を留めていると強調しています。
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