インバウンド需要などで“簡単には手が出ない”ほど値上がりしていた人気観光地の「宿泊料金」。ところが今、大幅に値下がりし、京都では一泊1万円以下、なかには3000円台で泊まれるホテルも出てきました。

「団体の中国観光客が…」“高市答弁” 観光地への余波

2024年、1500万人以上の観光客が訪れた神奈川県・鎌倉市。

鶴岡八幡宮へと続く小町通りは今…

鎌倉小町商店会 今雅史会長
「個人のお客様はまだ多いんですよ。逆に象徴的なのが、団体の中国の人たちが減ってきた」

団体客を中心に、中国からの観光客が減っているといいます。

小町通りにある「鎌倉茶々小町通り店」。高級抹茶を使ったソフトクリームが人気で、外国人客の約7割は、中国からの客だといいますが…

「(Q.どこから)台湾」
「(Q.どこから)インドネシア」

目立ったのは、中国以外のアジアからの観光客。

鎌倉茶々小町通り店 スタッフ
「目に見えて分かりましたね。最初は、ちらほら来ていた。ただ、中国が『日本に来ないでください』と言ってから一週間後くらいで、がらっと減った」

鎌倉市では2024年度、観光案内所を訪れた外国人のうち、最も多かったのが中国からの観光客でした。

しかし、高市総理の台湾有事をめぐる答弁で、中国側が日本への渡航自粛を呼びかけて以降、中国からの観光客が減ってきているといいます。

こうなると、影響が避けられない店もあります。

鎌倉蒟蒻しゃぼん スタッフ
「中国の方は桜とか柚子の石鹸が人気」

連日のように来ていた中国人観光客が、最近ではゼロの日もあるといいます。

鎌倉蒟蒻しゃぼん スタッフ
「(Q.売上に影響は) 影響は大きいですね。中国の方が買って頂く割合は多かった。それが無い分、減少率は結構高いと思います」

そんな店がいま最も懸念しているのが…

鎌倉蒟蒻しゃぼん スタッフ
「来年2月あたりに春節があると思うが、(店内に)中国語のポップを出して盛り上げたりしているので、その辺まで長引いてくると、こちらとしても影響は大きいのかなと」

先行きが見通せない一方で、今だからこそ楽しめる鎌倉もあるようです。

鎌倉蒟蒻しゃぼん スタッフ
「最近、平日は特に歩きやすくなっていると思う。お店も見やすくなっている。ゆっくり見て、お買い物していただけるのではないか」