戦後80年プロジェクト「つなぐ、つながる」です。激戦地、沖縄で白旗を掲げ、命をつないだ比嘉富子さん。7歳の少女は戦場で何を見たのか。たった一人で過酷な戦場を生き抜いた比嘉さんが託したい思いです。
裸足で破れた服を着て、白旗を掲げる少女。過酷な戦場をたった一人でさまよい、生き延びた少女の記憶をたどります。
比嘉富子さん、87歳。80年前、当時7歳で沖縄戦を体験しました。
比嘉富子さん
「三角の白い旗は世界で認められている降参の印だから、降参と旗をあげている人は殺さないと」
那覇市首里で生まれた比嘉さん。母親を病気で亡くし、父親ときょうだい合わせて5人で暮らしていました。
戦火が迫る中、父・直彰さんは食料調達に出たきり戻らず、残されたきょうだい4人は家を出て南部方面へ避難することを決意します。死体が転がる中を必死に逃げ続け、およそ10日間かけて辿り着いたのは、糸満市の米須海岸でした。
比嘉富子さん
「(たどり着いたのは)夜でしたよ。真っ暗闇の中ね」
砲弾の音を近くに感じながらも疲れて眠りについた比嘉さん。ふと目を覚ますと、隣で眠っていた3つ上の兄・直裕さんが動かなくなっていました。
比嘉富子さん
「ねーねーが気が付いて、頭から起こそうとしたら頭の後ろに血がべっとりついて」
兄を亡くした後、避難している途中で姉2人ともはぐれ、戦場を1か月間一人ぼっちでさまようことに。
生きる希望を失いかけていた中、偶然立ち寄った自然壕・ガマで老夫婦と出会います。
比嘉富子さん
「外からマイクの音が聞こえてきて、壕の中にいる皆さん出てきてくださいと」
アメリカ軍の投降を呼びかける声に、比嘉さんは体の不自由な老夫婦を残しガマを出ました。
比嘉富子さん
「おばぁちゃんはふんどしを切って、三角にびりびり破って、これで旗を作ったんです。命どぅ宝って。二度と戦争は起きないように若い皆さんにと言ったら自分は責任逃れしているみたいですけど。若い皆さんに希望を託している」
希望を託された私たちは、これからの未来のために何ができるのか、たった一人で戦場を生き抜いた少女が願う平和への思いです。
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