15日朝、北海道砂川市の駅の構内で、特急列車と除雪をしていたホイールローダーが衝突した事故を受け、JR北海道が午後、緊急会見を開きました。
特急列車と除雪のホイールローダーが衝突したのは、砂川市のJR函館線の豊沼駅の構内です。
特急列車の乗客・乗員31人と、ホイールローダーを運転していた80歳の男性にけがはありませんでした。
午後4現在、JR函館線の岩見沢⇔旭川などが運転見合わせとなっていて、特急列車47本など、合わせて91本の列車が運休になりました。
この事故を受け、JR北海道は午後3時から緊急会見を開き、当時の状況などを説明しました。
JRによりますと、ホイールローダーの男性は、業務委託を受けた会社の従業員で、15日は、駅前広場など、線路外の除雪に1人であたっていました。
事故は、ホイールローダーのバケットのアーム部分と特急の先頭車両の衝突でしたが、その現場は「契約上、作業範囲から外れている」ということです。
その上で「線路わきに雪を積むためか、線路わきの除雪のために現場に近づき、衝突したとみられる」と説明しました。
砂川市は、15日午前8時までの24時間で40センチ近い大雪となっていて、ホイールローダーの男性は警察に対し「朝5時から作業していたが、通常40分で終わるものが、大雪で追いつかなかった」などと話しているということです。
JR北海道は、作業時間が長くなったことが直接的な原因かはわからないが、広範囲になっていたことが原因の一つと考えられるので、発注側との齟齬がないよう、再発防止を進めていくとしています。