住宅事業などを手がける旧「すてきナイスグループ」の元会長らが、決算を粉飾したとして逮捕・起訴された事件のやり直しの裁判で、横浜地裁は無罪を言い渡しました。

旧「すてきナイスグループ」の元会長・平田恒一郎被告(77)と元社長・日暮清被告(74)は、2015年3月期の決算で虚偽の有価証券報告書を提出し、決算を粉飾したとして、横浜地検特別刑事部に逮捕・起訴されました。

一審の横浜地裁では、2人に執行猶予付きの有罪判決が言い渡されましたが、東京高裁は「重大な事実の誤認がある」として、審理を横浜地裁に差し戻しました。

そして、きょう行われたやり直しの裁判で、横浜地裁は2人に無罪判決を言い渡しました。

違法な会計処理をしたとまでは言えず、「『虚偽の記載をした』と認定するには合理的な疑いが残る」として、粉飾決算はなかったとしています。