今年のノーベル平和賞に選ばれた南米ベネズエラの野党指導者、マリア・コリナ・マチャド氏が10日にノルウェーで行われる授賞式には出席しないことが発表されました。

ノーベル平和賞に選ばれたベネズエラの野党指導者、マリア・コリナ・マチャド氏について、ノーベル委員会の事務局を担う「ノーベル研究所」は声明で、ノルウェーの首都オスロで開かれる授賞式や晩さん会など10日の行事には出席しないと発表しました。

声明では、「マチャド氏は授賞式に出席するためできる限りのことをしたが、極めて危険な状況下での移動だった」としています。

マチャド氏は、10日の行事には間に合わないものの、無事であり、オスロに向かっているということです。

マチャド氏は、強権的な反米左派のマドゥロ政権に抵抗して民主化運動を率い、国内で身を潜めながら活動を続けています。

一方で、マチャド氏は当局の捜査対象となっていて、マドゥロ政権はマチャド氏が出国すれば逃亡者とみなし、帰国時に拘束されるおそれがあると伝えられています。

現地メディアによりますと、授賞式にはアメリカに住む長女のアナ・コリナ・ソーサ氏が代理で出席する予定だということです。