警視庁の警察官による職務質問を受けた際に地面に引き倒されるなどの暴行を受けたとして、トルコ国籍の男性が損害賠償を求めた裁判で、東京地裁は5万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。
この裁判は、おととし、東京・渋谷区で車を運転していたトルコ国籍の男性が職務質問を受けた際、警視庁の警察官から地面に引き倒されるなどの暴行を受けたとして、東京都に対し、500万円の損害賠償を求めていたものです。
東京地裁はきょうの判決で、都に対し、5万円の支払いを命じました。
判決によりますと、男性が職務質問の途中で車を発進させたため、警察官に停止するよう求められ、その後、車から降りてきた男性が両手を後ろに回していたことなどから、警察官が男性の両手をつかみ、足を払って右膝を地面につかせたということです。
東京地裁は警察官が職務質問したこと自体は「違法であるとはいえない」としたものの、警察官が男性の足を払って地面に膝をつかせ、さらに首に右腕を回した行為は「必要性・相当性を欠いている」と判断。
また、警察官が男性に対し、「いい加減にしろこの野郎、なめんなよ」と怒鳴っていることなどから、男性への行為が「道路上の安全確保や交通事故の防止のみを目的とする正当なものとは評価しがたく、違法である」としました。
代理人弁護士によると、この男性は今月、別の事故で亡くなりました。
警視庁は「主張が認められなかったことは残念です。判決内容を精査した上で対応を決めます」としています。
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