下積み時代を経て、著名人の撮影も続々と…

大学進学を機に上京し、現在はフォトグラファーとして活躍する林さん。

富山での高校時代はテニス部の活動に打ち込む活発な少年で、カメラに興味を持ったのは大学時代だといいます。

フォトグラファー 林将平さん
「大学で軽音楽部に入って、そこで先輩の一人がライブ写真を撮っていたんです。それを見てすごく影響を受けて、僕もカメラを買おうというので」

そこから、およそ1年後、フォトグラファーを目指すきっかけとなる一冊に出会います。

フォトグラファー 林将平さん
「(大学)3年生の時に書店で見つけたスティーブ・マッカリーという、主に報道写真とかを撮っているような作家さんがいて、その人のポートレイトという本があるんですけれど、表紙の写真がとっても力強くて、それを見て写真ってすごいなというのを感じて、ぐっと写真の世界に入り込もうという気持ちが強くなりました」

そして、大学4年生からの2年間、撮影スタジオにアシスタントとして勤務。

退社後は、第一線で活躍するプロのフォトグラファーに弟子入りし、およそ4年間の下積みを経て、おととし独立しました。

フォトグラファー 林将平さん
「僕がしていたアシスタントの6年半で、写真に対しての接し方というか、どれだけ写真を大切に撮るかとか、写真が生まれるまでの過程の大事さみたいなことを学んだので、写真を撮るという行為に対しての姿勢みたいなものが身についたなと思います」

しかし、独立直後はコロナ禍の影響を受け、仕事が思うように入らず悩む時期も。

フォトグラファー 林将平さん
「いろんな編集部とかが安易に人に会うのは避けていた時期もあって、そもそも写真を見てもらえないみたいなことが、すごく苦労しました。見てもらえたら、絶対に説得できるのにという気持ちはある中で、会えないのが結構苦しかったです」

そんななか、アシスタント時代に面識があった俳優の撮影を任されたことが転機に。

“自分はこういった写真が撮れる”と周囲に示すことができ、徐々に仕事が増えていきました。

嘉藤奈緒子アナウンサー
「ご自身のどんなところが強みで、認められているところだと思いますか?」

フォトグラファー 林将平さん
「この被写体にはこういった光を当てるのがいいとか、特に自分が気に入っている逆光での写真はすごく強みだと思っていて、そこを評価してくれる人も多いですし、人として好きになってくれる人も多くて」