コメの価格高騰に伴い、もち米の価格も上がっています。
お正月に向け、繁忙期を迎える餅店は、かつてないもち米価格の高騰に直面し、商品の値上げを余儀なくされています。
(玉岡克希記者)
「今年は、コメの価格高騰で多くの方が影響を実感しているのではないでしょうか。そして、値上がりの波は、正月のお餅にも押し寄せているようなんです」
宮崎市にある創業60年の大迫餅店。
地域の人々に長年親しまれてきた老舗ですが、今、深刻な問題に直面しています。
(大迫餅店 店主 大迫義洋さん)
「6割ぐらい増しです、今ね。近いうちに2倍くらいになるんですよ」
店で使用しているもち米の今年の価格は、去年の1.6倍に高騰。さらに、来月からは2.2倍に上がる見込みだということです。
この状況を受け、店主の大迫さんはやむなく値上げに踏み切り、商品の価格をそれぞれおよそ20円引き上げました。
もち米の価格高騰について、大迫餅店にもち米をおろしている販売店は・・・
(日野商店 日野智雄社長)
「白米のお米(の価格)が上がっているから、白米にシフトしているもち米農家さんもいます。それで、もち米の生産量が今年は少なく(価格が上がったのでは)」
大迫餅店は、正月用としておよそ500キロの餅を作る予定ですが、さらなる値上げを検討せざるをえないと頭を抱えています。
(大迫餅店 店主 大迫義洋さん)
「できるかぎりお客様の負担にならないようにという思いで、また、もち米の値段が下がったら考え直して、少しでも値段が下げれたらという思いで、頑張っていきます」
令和の米騒動のあおりを受け、餅の値段にも重くのしかかるもち米の高騰。
正月準備にも値上がりの波が及んでいます。
もち米高騰を受けて、高鍋町に本店を置く小丸新茶屋は今年1月から餅の製造・販売を休止したということです。
餅は正月に欠かせない縁起物ですから、値上がりは今年までで留まってほしいものです。
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