中国の何立峰副首相は5日、アメリカのベッセント財務長官らとテレビ電話による閣僚級貿易協議を開き、貿易分野での懸念事項の解決に向けて意見交換しました。

中国国営の新華社通信によりますと、協議には何立峰副首相とアメリカのベッセント財務長官、グリア通商代表部代表が参加し、10月に韓国で行われた米中首脳会談での合意の着実な履行に向けて、貿易分野での懸念事項を解決するための建設的な意見交換を行ったということです。

協議の中で、双方は貿易協議の枠組みを引き続き活用し、貿易関係が持続的かつ安定的で良好に発展し続けるよう推進していく意向を示したとしています。

両国はトランプ大統領が来年4月に中国を訪問することで合意しており、今回の協議は訪問に向けた環境整備の一環とみられます。

一方、ベッセント財務長官も5日、「X」への投稿で何立峰副首相と協議したことを明らかにしたうえで、10月の米中首脳会談での合意の履行は「順調に進んでいる」との認識を示しました。そのうえで、アメリカと中国が対話を続けていくことを改めて確認したとしています。