福岡市が管理する漁港で、プレジャーボートが不法係留されていた問題で、市が利用料を徴収したうえで既存の漁港で受け入れる方針を固めたことが分かりました。

この問題は、福岡市が管理する6つの漁港で、漁船以外の係留が禁止されているにもかかわらず、漁協支所が市の許可を得ずに一般のプレジャーボートに有料で貸していたものです。

これまでに3回行われた有識者会議を受けて、福岡市は不法係留されているおよそ350隻のプレジャーボートを漁業に支障のない範囲で既存の漁港で受け入れ、一律の利用料を徴収する方針を固めました。

市は条例の改正案を今月11日から始まる12月議会に提案する方針です。

一方、市の漁協が昨年度までの7年間で徴収してきたおよそ1億9000万円の利用料収入については、不当利得には当たらないとして、返還を求めない方針です。