雪が降ればこちらは落ち着くのでしょうか?
「窓越しの庭の目の前に、黒い毛の動物がいた」。
2日、松江市でツキノワグマの目撃情報がありました。目撃者はその時の緊迫した様子を語りました。
12月に入っても出没するクマ。はたしていつ頃から冬眠するのでしょうか。
記者 八幡真和
「松江市東出雲町です。こちらの集落で、ツキノワグマの目撃情報があったということです」
クマを目撃した人
「お家の中の改修工事をしていて、その際に窓越しに、窓を開けたところの手の届く距離に、黒い毛の生えた動物(がいた)。クマだなというのもすぐわかりましたね」
2日午前、松江市東出雲町上意東地区の民家の庭で、成獣のツキノワグマ1頭の目撃情報がありました。
クマを目撃した人
「窓を開けて道具を使って(木材を)取り外そうとした時に、目の前に手の届く距離に(クマが)いたので、びっくりして大声上げて後ずさりしてしまった」
目撃した人は当時、家の中で窓枠の工事をしていた際、庭にいた体長1メートルほどのクマを見たと言います。
クマを目撃した人
Q:窓は開いてたんですか?
「そうですね。ですので(クマに)立ち上がったりされてたら危なかったかもしれない。正直こんな身近に姿を見ると、感じたことのない恐怖心がありました」
連絡を受けた市職員や警察、猟友会などが現場付近を調べ、クマらしき足跡を発見しましたが、その後、クマの行方は分からなくなったということです。
そして、浜田市ではクマによってカキの木が折られました。
農家の男性(70)
「この大きさからすると、あんまり大きな枝が折れてないので、やや小さい子グマかなと思われます。あそこに爪痕が残ってます」
そして、カキの木に残るクマの爪痕。
男性の家からおよそ50メートル、棚田の横にある高さ10メートルほどの西条柿の木の枝は折れ、くっきりと爪の形が残っていました。
この男性によると枝が折れていたのはおよそ1週間前で、毎年、柿が熟したころにクマがやってくるということです。
12月に入り雪も降ればクマも冬眠する頃なのでは?
と思いますが、今年の状況を専門家に聞くと…
島根県中山間地域研究センター 鳥獣対策科 澤田誠吾 科長
「(島根県は)今年ドングリが非常に豊作で、豊作傾向の時には、十分食べられるだけ食べて、冬眠に耐えられる脂肪をしっかりつけて冬眠に入る傾向があるので、ちょっと冬眠が(後ろに)ずれる傾向があります。12月いっぱいまでで、だいたい冬眠に入ると思うので、12月いっぱいまでは気をつける必要があるかなと思います」
雪も降り、そろそろ冬眠かと思われるクマですが、今月いっぱいは
注意が必要のようです。














