ウクライナの和平計画をめぐり、アメリカのウィットコフ特使とロシアのプーチン大統領が会談を行いましたが、焦点となっている領土問題についてロシア大統領補佐官は「妥協案は見つからなかった」と明らかにしました。

ロシア プーチン大統領
「お会いできて嬉しいです。モスクワを散歩していかがでしたか」

会談は2日、モスクワでプーチン大統領とウィットコフ特使らで行われ、出席したロシアのウシャコフ大統領補佐官は「会談は有益で建設的なものだった」とし、5時間に及んだと話しました。「特に領土問題について議論した」ということですが、「まだ妥協案は見つかっていない」と明らかにしました。

ロシア ウシャコフ大統領補佐官
「アメリカの提案の中には、ある程度受け入れられそうなものもあるが、議論が必要だ。提案された文言の中には、我々の考えに合わないものもある」

アメリカの提案の具体的な内容は明らかにしませんでしたが、ロシア・アメリカの両政府で「やるべきことはたくさんある」と話し、今後も連絡を続けていくとしています。

こうした中、アメリカのニュースサイト「アクシオス」の記者はSNSで、ウィットコフ特使らがプーチン大統領との会談後、ヨーロッパに移動してゼレンスキー大統領と会談予定だと伝えました。

ウィットコフ特使はすでにモスクワを離れたと報じられていて、次の訪問先が注目されています。