東京都内のハローワークの職員が偽名を使って企業の求人に応募し、就職件数に計上していた問題をめぐり、全国で同様の不正があるかどうか厚生労働省が調査を始めたことが分かりました。

この問題は、東京・墨田区にある「ハローワーク墨田」の職業相談担当の職員が偽名を使って職探しを装い、企業の面接などを受けて就職件数の実績に計上していたものです。

問題の発覚を受け、上野厚労大臣は、きょう(2日)の会見で「誠に遺憾で事実関係の精査が終わり次第厳正に対処したい」と述べ、同様の不正があるかどうか全国のハローワークへの調査を始めたことを明らかにしました。

ハローワークでは、就職件数などの目標値が設定されていることから、厚労省は職員が就職件数の実績を水増ししようとした可能性があるとみていて、上野大臣は「適正な目標管理を促す」と述べました。