熊本県苓北町で、色鮮やかな貝殻が特徴の緋扇貝(ヒオウギガイ)の出荷が盛んに行われています。

苓北町の福島水産では、富岡湾の沖合でヒオウギガイを養殖しています。

ヒオウギガイは黄色や赤色など鮮やかな5色の2枚貝で、1年半ほどイカダに吊るして養殖されます。

水揚げされた貝はフジツボなどの付着物を機械で取り除き、紫外線で殺菌した無菌の海水に12時間つけたあと、出荷されます。

今年の海は夏の大雨で山から養分が流れこんだため状態が良く、身が太り、歯ごたえのある貝が出来上がっているということです。

浜焼きや刺身、鍋の食材としても人気のヒオウギガイは、来年4月までに18万個の出荷が見込まれています。

そのうち約9割が、年末の贈答用として九州や関西などに出荷されるということです。