“新たな宿泊スタイル”として定着した一方で、騒音などのトラブルが後を絶たない民泊サービス。警視庁はきょう、自治体に虚偽の報告をして条例違反を続けたとみられる民泊に家宅捜索に入りました。
住宅などを宿泊施設として安く提供する民泊サービス。海外からの観光客の増加などで、その需要は年々高まっています。
東京・荒川区にある民泊施設。大きなスーツケースをもった男性が住宅から出てきます。さらに…。
記者
「家族連れが建物から出てきました」
人気がある民泊施設のようですが、近隣住民は。
近くに住む人
「(民泊に)集まってキャーキャーピーピーやっているんだけど、夜中までのときもあるし、警察も呼んだし」
荒川区は、2018年に近隣住民の生活環境を守るための条例を施行。
「住宅宿泊事業を実施してはならない期間は、月曜日の正午から土曜日の正午までとする」
私たちが取材した日は、平日の水曜日。条例で定める民泊営業が禁止されている日に該当します。ホテルの予約サイトで、この民泊施設を確認してみると、平日に予約が取れるようになっていました。
記者
「民泊施設に家宅捜索に入ります」
警視庁がきょう、家宅捜索を行ったのは、この民泊施設と東京・新宿区にある運営会社「K-Carve Life」。
警視庁によりますと、この運営会社は去年8月ごろ、条例で民泊営業が禁止されている日に客を宿泊させていたにもかかわらず、区に虚偽の報告をした上、業務改善命令に従わなかった疑いがもたれてます。
住宅宿泊事業法、いわゆる「民泊新法」は、自治体に届け出れば、住宅地でも年間180日まで民泊が営業できると定めていますが、全国各地でトラブルが相次いでいます。
こちらは千葉県内の住宅街に設置された防犯カメラの映像。近くには民泊施設があり、多くの宿泊客が集まる様子が確認できます。
民泊客に悩む夫婦
「色んなトラブルがあって、ポイ捨てとか騒音とか」
民泊施設の近くに住むこちらの夫婦。先日、宿泊客を乗せたマイクロバスで、自宅の駐車場を塞がれてしまいました。
民泊客に悩む夫婦
「ピンポーンって、突然やってきて、『この車を朝までここに停めてもいいですか』『あした、お宅は何時に車を出しますか』」
夫婦は何度も自治体に相談しましたが、今も状況は変わらないということです。
民泊客に悩む夫婦
「助けてくれると思っていた行政にすら見捨てられるという、本当につらい状況にあるので、本当はもう撤廃、民泊自体を撤廃してもらいたい」
専門家は、「民泊営業ができる場所を制限する必要がある」と指摘します。
阪南大学 松村嘉久 教授
「居住する空間と滞在する空間を上手いこと住み分けられるように持っていかないといけない。やっぱり、定住者と滞在者というのは、基本的に混ぜるな危険」
理想の「民泊」の実現には、まだまだ時間がかかりそうです。
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