初冬にかけての五島の風物詩です。特産のかんころ餅の原料となる「ゆで干しかんころ」作りが始まりました。

作業場に近づくと聞こえてくるのは、「シュッシュッ」という軽快なスライス音。 「かんころ」とは、五島地方の方言で「さつまいもを薄く切って天日干ししたもの」を指します。

五島でかつて主食だったさつまいもを一年中、食べるために乾燥させたのが始まりといわれています。


五島市三井楽町の作業場では、濃厚な甘さが特徴の「紅はるか」を使い、かんころ餅の原料となるゆで干しかんころ作りを行っています。

ゆがいて黄金色に染まったさつまいもを手早く網に移し、冬の日差しと冷たい風にあてて4~5日干せば「かんころ」のできあがりです。

永冶克行さん「けっこうおいしい、大きい芋も育ったし、満足しちゃってます。伝統あるかんころをずっと続けていきたいと思っています」

こちらの作業場では、ことし200キロあまりの「かんころ」を作る予定で、かんころ餅にして親戚に贈ったり、島の内外で販売したりするということです。














