平和公園の原爆供養塔に納められた遺骨の身元を特定するため、広島市は初の「DNA型鑑定」を実施します。27日は、鑑定に使う「遺髪」が神奈川県の大学に届けられ、鑑定が始まりました。
原爆供養塔には約7万人分の遺骨が安置されていて、そのうち812人分は、名前がわかりながら、引き取り手が見つかっていません。

一般的に火葬された遺骨はDNA型鑑定が難しいとされ、広島市はこれまで鑑定をしていませんでした。今回は骨つぼの中に残っていた「遺髪」で鑑定します。
27日朝、広島市の担当者が遺髪を持って、鑑定を依頼した神奈川歯科大学に向かいました。鑑定をするのは、納骨名簿に「鍛治山ミチ子」さんと記された遺骨です。毛髪なら、鑑定できる可能性があるとして市が初めて実施を決めました。

鑑定を担当する神奈川歯科大学の大平 寛 准教授は、DNAを抽出するために毛髪を溶かす工程に着手しました。
広島市原爆被害対策部 調査課 上本慎治 課長
「1人でも多くの身内に引き取ってもらい、遺族が判明するのが私たちの願いでもあります」
鑑定を担当する神奈川歯科大学 大平 寛 准教授
「戦後80年たっても遺族はずっと思っている。まずは毛髪を溶かす。溶けるかどうかが関門です」
DNAの抽出・分析ができれば、その後、遺族のDNAと照合して身元を特定するということです。















