佐賀県警で不正なDNA型鑑定が繰り返されていた問題をめぐり、警察庁はきょう、「特別監察」の中間報告を公表し、犯罪捜査を目的とした鑑定では、捜査への影響は確認されなかったと明らかにしました。

この問題は、佐賀県警の科捜研の元男性職員がおよそ7年半にわたり、DNA型鑑定の結果をねつ造していたなどとして書類送検され、懲戒免職となったもので、警察庁は先月8日から「特別監察」を実施しています。

警察庁はきょう、中間報告を公表し、佐賀県警が不適切と判断したDNA型鑑定130件のうち、犯罪捜査を目的とした101件については「拘束すべきでない人を拘束した」などというケースは確認されず、捜査への影響はなかったと明らかにしました。

警察庁は今後、佐賀県警が問題なかったとしたほかの鑑定513件についても確認を進め、少なくとも数か月の間に結果を取りまとめたいとしています。