輸入に依存する日本… もしも輸入規制がかかったら?
そして、ウナギの生態系に詳しい専門家は…
(中央大学 海部健三教授)
「もし輸出の規制がかかって輸出されないということになれば、日本においてウナギの流通量はかなり減少するだろうと考えられる」
海部教授によると、現在日本で流通するウナギの大半は、海外からの輸入に依存していて、輸入元は生きたウナギは約9割が中国。加工品については、ほとんどが中国です。

もし、その中国が輸出許可を出さなかった場合、どうなってしまうのでしょうか?
(海部教授)
「いくつかのタラレバが重なった場合が前提になるが、例えば安く提供されているウナギが流通しにくくなるようなことが起こっても、おかしくないのではないかと思う」

そして、きょう午後、ワシントン条約の締約国会議の委員会で「ニホンウナギ」などの取引に規制を加える提案の採決が行われ、「否決」されました。
EUヨーロッパ連合などは、ニホンウナギを含む全てのウナギの国際取引を規制するよう提案していて、採決の結果、賛成が3分の2に届かず、提案は否決されました。
ただ、委員会の結論を不服として動議が出された場合、12月5日に開かれる全体会合で再投票となり、結果が逆転する可能性もあります。














