福島県会津若松市の鶴ヶ城で、落ち葉を集める清掃活動が行われました。落ち葉は濠(ほり)にたまって、水質が悪化する原因の1つとなっていて、関係者は活動を通じて、きれいな環境を守りたいと考えています。

15日の鶴ヶ城。色づいた木々が観光客を迎えます。その木々から落ちた葉を拾い集めているのは「会津鶴ヶ城を守る会」の人たちです。この日は、大人から子どもまでおよそ260人が集まりました。

見た目は美しい紅葉ですが、落ち葉は城の濠に積もり、水質を悪化させる原因の1つとなっています。

会津鶴ヶ城を守る会・弓田八平理事長「我々の時代から次の世代にいい形でこの立派な鶴ヶ城を残して参りたいと考えています」

こう話すのは、会津鶴ヶ城を守る会の弓田理事長です。このままでは濠の環境の劣化が進むと危機感を抱いています。

弓田理事長「お濠の体をなしていない状況なので、まずその辺を整備する。少しでもそういう機運が高まっていくように我々の活動はしている状況です」

弓田さんはこのように話し、将来的には、濠の堆積物を取り除くプロジェクトを進めたいと考えています。鶴ヶ城では築城以来、濠を掃除した記録はなく、貴重なものが見つかる可能性もあるということです。会津の歴史と伝統を次の世代に受け継ぐ活動が、今後広がりそうです。