女子レスリングでオリンピック4連覇。そして、国民栄誉賞も受賞した伊調馨さんが、小中学生を指導するレスリング体験会がこのほど、鳥取県倉吉市で開かれました。

競技人口の減少が続くレスリングの魅力を子ども達に知ってもらおう。その切り札として、鳥取県レスリング協会が、白羽の矢を立てたのが伊調馨さん。

伊調さんは、女子日本代表のコーチも務めていて、レスリングの基本動作を取り入れ自身が考案したという特別メニューで指導にあたりました。

集まった小中学生およそ50人のうち、およそ半数はレスリング未経験者で、マット運動で体の使い方を学んだり、タックルの構えを教わったりと、慣れない動きに挑戦していました。

一人ひとりに優しく声をかける伊調さん。

世界を制した鋭いタックルなど、トップアスリートの技術も披露しました。

参加した中学生「初めて会ってすごい優しい人でした。また新しい子が入ってきたときに教えられるように頑張りたいです」
「タックルとか身について良かったです」

一方、こんな参加者も・・・

参加した中学生「体の使い方とか全然違いましたね。」記者「相撲に活かせそうなことは?」「タックルめちゃめちゃ活かせそうだなと思いました。これから教えてもらったことを相撲に活かしていければなと思います」

伊調馨さん「機会を設けてくれた関係者の方々にすごい感謝ですし、私もそこに一つ携われたというのが嬉しいですし、これから広がっていけばいいなと思います。本当に(競技人口が)減っているという実感があるので、こういう機会をやれてよかったと思うし、続けていきたいと自分自身も思いました。」

世界の頂点に立ったレジェンド・伊調さんとの触れ合いは、子どもたちには忘れられない貴重な経験となったようです。