「第54回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が27日、都内のホテルで行われ、パ・リーグ外野手部門で5年連続5回目の受賞を果たした辰己涼介(28、楽天)が“チームカラー”のクリムゾンレッドに近いえんじ色のスーツ姿で出席した。
今年はパ・リーグの選手から入場し、ソフトバンクの周東佑京(29)に続いて辰己が登場。昨年のド派手なゴールドの衣装から一転、シックで落ち着いた雰囲気のスーツで表彰式に参加した。
5年連続受賞の感想を聞かれた辰己は「とんでもないことだと思います」と喜びの気持ちを伝え、コーディネートのテーマについては「奇跡です」と明かし、「辰己が普通で来るっていうのは奇跡に近いことなんで」と会場を沸かせた。
21年から5年連続のゴールデン・グラブ賞(GG賞)を獲得した辰己は、2018年ドラフト1位で入団。昨年は守備だけでなく158安打の最多安打と打撃でも活躍。NPB歴代最高となる刺殺数(397)を76年ぶりに更新し、ベストナインにも選出された。昨年のNPBアワーズでは紋付き袴、髷で登壇し、ベストナインの表彰では鎧武者の衣装で会場を沸かせた。
昨年のGG賞の授賞式ではスパンコールのタキシードを着用し、髪の毛と顔も金に塗り、“ゴールデン・グラブ賞”にちなんだ恰好で登場した辰己。過去にもゴールドのジャケット(22年)や純白のスーツ(23年)で注目された。
今季は114試合に出場し、88安打、打率.240、7本塁打、32打点と打撃では精彩を欠いたが、卓越した守備力でGG賞を受賞。「5年連続で選出いただき、支えてくださった全ての皆さまに感謝申し上げます。これからもこの賞を誇りに自分の信じた道で、チーム・野球界に少しでも貢献できる選手でありたいと思っています」とコメントした。国内FA権を行使している辰己は、今オフの動向にも注目が集まる。
来季に向けての抱負については「個人的にチームの優勝に立ち会うことができてないので、優勝してまたこの場に帰ってこれるように頑張りたい」と、優勝への思いを口にした。

















