俳優の井上芳雄さんと三浦宏規さんが、2026年5月より明治座にて上演されるミュージカル『アイ・ラブ・坊っちゃん』で、ミュージカル初共演をすることが発表されました。
本作は1992年に音楽座ミュージカルで初演され、紀伊国屋演劇賞・団体賞や読売演劇大賞優秀作品賞などを受賞、「日本のオリジナルミュージカルの到達点」と評された傑作です。
苦悩の底にあった夏目漱石が小説『坊っちゃん』の執筆を通して自己を回復していく姿と、それを受け止める妻・鏡子。史実とフィクションを織り交ぜ、漱石の日常と小説世界がシンクロする巧みなオリジナルストーリーと演出が高い評価を受けた作品が、東宝製作により上演されます。
演出は、劇作家としても活動し、ミュージカル『マイ・フェア・レディ』、脚本・作詞・演出を務めたミュージカル『モンパルナスの奇跡〜孤高の画家モディリアーニ〜』やミュージカル『SPY×FAMILY』など、多彩な作品で観客を魅了しているG2さん。
主人公の夏目漱石に『エリザベート』、そして12月に『ダディ・ロング・レッグス』、来年2月に『大地の子』への出演が続くミュージカル界トップランナーの1人、井上芳雄さん。
劇中の「坊っちゃん」役を、ミュージカル『ジェイミー』、『デスノート THE MUSICAL』と大作・話題作で舞台をけん引している三浦宏規さんが演じます。
井上さんと三浦さんは、『メディア/イアソン』での共演はありましたが、ミュージカルでの共演は今回が初めてになります。
また、共演者には『ジャージー・ボーイズ』、『レ・ミゼラブル』で圧倒的な歌声と存在感を放った小林唯さん、先月に宝塚歌劇団を退団し、退団後初舞台となる彩みちるさんとともに、松尾貴史さん、春風ひとみさんが名前を連ねます。
さらに、音楽座ミュージカルで数々の主演を務め、第47回菊田一夫演劇賞を
受賞し、『モダン・ミリー』『チョコレート・アンダーグラウンド』など幅広く活躍する、土居裕子さんが漱石の妻・鏡子役で出演し、作品を彩ります。
【ストーリー】
1906 年、39 歳の夏目漱石は教師を辞め、小説家として独立したいと願っていたが、家族を養う安定した生活のためにふんぎりがつかず、鬱々と日々を暮らしている。
妻の鏡子や幼い娘にイライラをぶつける毎日。妻の鏡子は漱石の癇癪をものともせず、明るく日々を送っているかのように見えたが、実際は心通じ合えぬ夫に言い知れぬ寂しさを深めていた。
ある日漱石は、訪ねてきた高浜虚子に新しい小説のプランを話す。タイトルは「坊っちゃん」。
江戸っ子で曲がったことが大嫌いな坊っちゃんは心に闇を抱えた漱石とは正反対のキャラクターだったが、漱石はいつしか坊っちゃんに自らを、結核で亡くなった親友の正岡子規を山嵐に重ね、自分では叶えられなかった冒険物語に筆と心を躍らせ、執筆に没頭する。
やがて漱石は登場人物たちに周囲の人間を重ね自らの闇に向き合い、時に飲み込まれそうになる漱石の筆は坊っちゃんに教え子の反抗や学校組織による理不尽な人事といった数々の試練を与えるが、坊っちゃんと山嵐はそれらを必死に乗り越えながら漱石を励まし続けるのだった。
なぜ生きるのか。苦しみ続ける漱石は、果たして「坊っちゃん」を書き上げることができるのか―。
【演出】
G2
【出演】
漱石 井上芳雄
坊っちゃん 三浦宏規
山嵐 小林唯
登世 彩みちる
赤シャツ 松尾貴史
清 春風ひとみ
鏡子 土居裕子
林アキラ 山野靖博
伊藤かの子 今村洋一 大音智海 小熊綸 小原悠輝 管谷孝介 中野太一 長谷川暢
般若愛実 藤咲みどり 三浦優水香 山根海音 蘆川晶祥
鈴木弥人/涌澤昊生(Wキャスト) 植木紗菜/内 夢華(Wキャスト) (五十音順)
【担当:芸能情報ステーション】














