JR東日本盛岡支社管内で今年度、クマとの衝突が原因で列車が遅延したり、運休したりしたケースが、11月20日までに51件と昨年度を大幅に上回っていることが分かりました。
【盛岡支社管内の列車とクマの衝突箇所】

これはJR東日本盛岡支社が会見で明らかにしたものです。岩手県内のJR各線と、盛岡支社が線路の運行管理を担っている秋田県と青森県の一部路線が含まれています。それによりますと、今年度盛岡支社管内でクマとの衝突により列車が遅延したり運休したりしたのは11月20日時点で51件で、2024年度の32件を大幅に超え、69件発生した一昨年度に迫っています。
このうち列車の運転が見合わせとなったのは5件で、先月24日には秋田県内のJR花輪線で午後8時台に下り列車がクマ2頭、上り列車がクマ3頭と相次いで衝突し、15時間ちかくにわたって運休したケースも含まれています。
【10月24日 秋田県内のJR花輪線で上下2本の列車が相次いで5頭のクマと衝突】

JR東日本盛岡支社では、クマと衝突した場合は直ちに情報を共有したうえで、安全確保のため乗務員は列車から下りずにブレーキに異常がないかなど確認することにしていて、これまでに乗客や乗務員にけがはありません。














