日本一の高さを誇る観覧車で、乗客20人が最大9時間閉じ込められ未明に全員が救出されました。

雷が直撃した可能性があり、動力システムのかなりの部品やプログラムが破損し、再開のめどはたっていないということです。

25日午後5時半ごろ、大阪・吹田市のエキスポシティにある大観覧車「OSAKAWHEEL」が緊急停止し、ゴンドラに乗っていた男女20人が閉じ込められました。

消防による救助活動で、約9時間後の午前2時半過ぎまでにすべての乗客が救助され、20代の女性1人が寒さによる震えなどを訴え病院に運ばれました。

その後の、運営会社への取材で、緊急停止から復旧を試み、救出につながるまでの状況がすこしわかってきました。

・外形に破損はありませんが、直接の原因は落雷とみられます。

・商業用電源が落ちて緊急停止。すぐ電源復旧するも、観覧車の動力をコントロールするシステムに不具合が発生し、自動運転して救助するのは難しくなったということです。

・ゴンドラ内の冷暖房機器も使用できない状態となりました。

・システム復旧のため深夜に入ったメーカー担当者の見立てでは、かなりの部品やプログラムが破損していたということです。

・こうしたことから、観覧車の営業再開の目途は立っていません。

雷が直撃したかどうかは、今後確認していくということですが、その可能性はあるということです。