若村麻由美さん、奥貫薫さん、前田敦子さん、岡本圭人さん、剣幸さんらが、舞台『飛び立つ前に』プレスコールを行いました。
本作は、フロリアン・ゼレール作×ラディスラス・ショラー演出のタッグで、現代社会の中で複雑に絡み合う「家族」の姿を描いたものです。
プレスコール後の取材会では、岡本さんが“僕自身は、フロリアン・ゼレールとラディスラス・ショラーの作品は3度目。1度目は自分の初舞台「Le Fils 息子」。ラッド(ラディスラス・ショラーさん)の演出で、やっと自分は俳優になれたという感覚がある。ラッドの演出で、自分の人生が変わった。ラッドに自分の人生を変えてもらったように、今回も来ているお客様の人生を変えるような力がある作品”と、作品について熱弁。
この日の公演に向け、エネルギー温存のためにプレスコールと取材会を欠席した橋爪さんについても“背中で引っ張るというよりは、エネルギーで引っ張っていただいているような感じ。声も動きも、すごく力強い。橋爪さんがあれだけ声を出しているんだから、自分ももっと出さないといけないとか。橋爪さんがあれだけ感情を入れてセリフを言っているからには、自分もそれ以上のものは板の上に持っていかなきゃなと思っていた”と、リスペクトを語りました。
「この作品を誰に届けたい?」という質問には、若村さんが“作品の内容的に言いますと、大切な人を失ったことのある人に観ていただきたいと思います”と、答えつつ“個人的には、昨年、母が飛び立ちました。そして今月、わたくしの恩師、仲代達矢さんが飛び立ちました。(仲代さんの)奥様の恭子さんは、ずいぶん前に飛び立たれました。そういうふうに、今この世にいない人たちも、私たちの心に一緒にいるという温かな光を感じていただけるような作品ですので、安心して観にいらしてください”と、少し声を震わせながら話していました。
そんな若村さんを見ながら、岡本さんは“自分の中の失敗談じゃないですけど...”と切り出すと、“若村さんが自身よりも歳上のマドレーヌという役を演じていらっしゃるので、ふと若村さんに「老けましたね」って言っちゃったんですよ。「仕上がってきてる」って思いで言って、若村さんも「それなら良かった」とおっしゃってくださったんですけど、その後に「すごく失礼なことを言ったんじゃない?」と思って...”と、後悔していることを告白。この懺悔を受け、笑い転げていた若村さんは“覚えてないです”と一蹴して会場を笑わせていました。
【担当:芸能情報ステーション】














