12日、刑事裁判が始まった知床沖の観光船事故の民事裁判で20日4回目の弁論が札幌地裁で開かれ、原告の乗客家族側はあらためて運航会社社長に不法行為があったと主張しました。

この裁判は3年前、知床半島沖で26人が死亡・行方不明となった観光船の沈没事故をめぐり乗客の家族らが運航会社と桂田精一社長に約15億円の損害賠償を求めているものです。

札幌地裁で20日開かれた4回目の弁論で原告側は沈没の原因とされるハッチの不具合について、「桂田社長が出航前に不具合を知らなかったことは、管理者として重大な義務を果たしていなかった」として当時の船長と安全統括管理者で運航管理者だった桂田社長の共同不法行為を主張しました。

次回の裁判は2026年1月15日です。