本格的な雪の季節を前に、岐阜県高山市の中心部で「雪吊り」作業が始まりました。

「雪吊り」は、雪の重みで松の枝が折れないよう枝を縄で吊って固定するもので、多くの観光客が訪れる高山市中心部では、毎年この時期に行われています。

きょうは宮川にかかる中橋周辺で作業が始まり、木の幹に固定させた高さ5メートルほどの柱から伸びる縄を作業員らが枝に結びつけていきました。

飛騨高山の雪吊り作業は、冬の風物詩として古くから親しまれていて、観光客らは珍しい作業の様子を写真に収めていました。雪吊り作業は高山陣屋前広場など市内29か所、あわせて54本の松で1週間ほどかけて順次行われます。

高山市はあす、市街地でも雪が降る見込みで「初雪」となる可能性があります。飛騨地方は本格的な冬を迎えます。