1月19日午後9時40分 ホテルのロビーに1歩入った途端、夫は倒れた

過労死した高校教師 安徳誠治さん

倒れた日の行動を、安徳さんは詳細に記録していた。

朝6時30分に自宅を出発。担任する3年生を大学入試センター試験の会場へ引率した後、急いで学校に戻り、3時間続けての授業。
午後1時30分からはニュージーランドホームステイの説明会。英語科主任として、パワーポイント資料を作成し、保護者に説明する役割を担っていた。

説明会終了後も自分の授業準備をこなし、午後5時、自家用車で福岡市内のホテルへ向かった。

翌日に控えたバレーボール部の試合のためだ。

夫はバレーボール部の顧問も務めていた。

しかし、高速道路の領収書を照らし合わせると、博多まで到着するには時間がかかりすぎていた。

安徳晴美さん
「古賀サービスエリアで長い時間眠ってたっていうことが分かりました。この人は疲れきってもうこの時から具合が悪くて、そこできついなと思いながら寝てたんだなと」

午後9時40分、ホテルのロビーに1歩入った途端、夫は倒れた。

雪が降るほど寒い日だった。
寒暖差も影響したのだろう。

だが、それだけではない。