アメリカのトランプ大統領と、未成年女性らへの性的虐待の罪に問われた富豪のエプスタイン元被告の交友関係を揶揄した銅像がワシントン市内に登場しました。

記者
「ワシントン中心部です。ありましたね。かなり大きいです。トランプ大統領とエプスタイン氏が笑顔で手をつないでいます」

高さ3メートル以上あるトランプ大統領の像が13日、書店の前に設置されました。

手をつないでいるのは、未成年女性とのみだらな行為をあっせんしていたとされ、性的虐待などの罪で起訴された後に死亡したエプスタイン元被告。

トランプ氏との親交が知られる人物で、通りがかった人が立ち止まって写真を撮るなど、注目を集めています。

市民
「トランプ氏とエプスタイン氏の繋がりを示す事例が増えていることに強い懸念を抱いてきました。(像の作者が)この問題に関心を向けさせていることを嬉しく思います」
市民
「この時代に有効な政治的抗議のやり方だね」

この像を制作したグループは設置の目的について、「トランプ大統領とエプスタイン氏の長年の友情を浮き彫りにすることにある」としています。

また、12日には、トランプ氏が過去に被害者の女性と「何時間も一緒に過ごした」と記されたエプスタイン元被告のメールとされる文書が新たに公開されました。

トランプ氏は「デマだ」と否定しているものの、アメリカ社会では大きな関心事となっています。