今月8日に亡くなった俳優の仲代達矢さんの通夜が13日に都内で営まれ、仲代さんが主宰する「無名塾」出身の益岡徹さんらが参列しました。
取材陣の前で益岡さんは、‟この何年かずっといつかこういう時が来るだろうという気持ちでいたんですけど、それが今日かっていう驚きがありました”と、恩師との別れを惜しみました。
仲代さんについて益岡さんは、‟自分にとっては先生って思っていましたけど、20年、30年、40年を超えると、自分を導いてくれる親みたいな、先導してくれる大きな存在だったなと、柩の中のお顔を見た時に感じました。実の親はもう亡くしているけど、そういう気持ちが蘇ってきました”と思いを明かしました。
益岡さんは、仲代さんから学んだことについて、‟役者が破天荒であればいいっていう考え方ってあると思うけども、仲代さんはそれはそれでいいとして、まともな社会人であってほしいっていうのをすごく思ってらした方なんじゃないかなっていう風に思います” ‟役者は生涯続けていくべきで、どこかで自分がこれだっていう鉱脈がある。それを細くてもコツコツ掘り進んでいく仕事だと言われまして、ある時に「そうかもしれない」って、若い時は分からなかったけど、その言葉が残っています”と振り返りました。
来年2月に、仲代さんがドラマ「大地の子」で演じた松本耕次役に、舞台版キャストとして挑む益岡さん。報道陣から「大地の子」と言葉が出た瞬間、それまで気丈に話していた益岡さんが涙を見せ、‟仲代さんに(演じることを)言いたいなと思ってたんですけれども、結局お伝えすることができずにっていうことがございます。二人三脚って言い方はないと思いますけれども、そういう形で舞台で演じられたらいいなという風に思います。”と吐露。続けて、「観てもらいたかったですか?」と声をかけると、「観ていただきたかったです」と声を震わせながら語りました。
【担当:芸能情報ステーション】














