ロシア財務省は、中国の通貨である人民元建ての国債を初めて発行すると発表しました。中国との貿易を通して、人民元を保有する企業から資金調達をはかる狙いがあります。

ロシア財務省の12日の発表によりますと、来月8日に新たに発行される人民元建ての国内債は償還期間が3年から7年で、発行量は来月2日の募集終了後に決定されます。

ロイター通信は、市場関係者の話として、合わせて4000億ルーブル=日本円でおよそ7600億円の発行を計画していると伝えています。

中国とロシアの去年の貿易総額は2448億ドル、およそ37兆円と過去最高を更新していて、ロシアの財務相は中国との貿易の90%はルーブルと人民元建てで行われていると主張しています。

ウクライナへの侵攻を続け戦費が膨らみ続けるなか、ロシアとしては人民元を保有する企業から資金調達をはかる狙いがあります。