警視庁・暴力団対策課の警部補の男が、スカウトグループ「ナチュラル」に捜査情報を漏洩した事件で、警部補の男が、証拠が残らないかたちで情報を漏洩していたとみられることがわかりました。

警視庁・暴力団対策課の警部補、神保大輔容疑者(43)は今年4月と5月、摘発対象の巨大スカウトグループ「ナチュラル」をめぐる事件で、関係先に設置した捜査用カメラの画像数枚を漏洩したとして、きのう逮捕されました。

神保容疑者は、グループが独自に開発した特殊なアプリで画像を送信していましたが、その後の捜査関係者への取材で、画像のやりとりの前後にメッセージなどの記録が残っていないことがわかりました。警視庁は、神保容疑者が証拠が残らないかたちで情報を漏洩したとみています。

神保容疑者の自宅からは現金数百万円が押収されていて、捜査情報の見返りとして受け取った可能性もあるとみて捜査を進めています。