"警察官"を名乗るなど巧妙化する特殊詐欺の撲滅を官民一体で図ろうと、警察とコンビニ、金融機関などによる会議が、12日、島根県松江市で開かれました。

手帳や逮捕状、そしてSNSアカウント、会議で示されたのは偽物の数々です。

島根県内の今年9月末までの特殊詐欺の被害は、昨年同期をはるかに上回る80件、約3億5100万円に上り、特に急増しているのがLINEなどを悪用した「警察官を名乗る」オレオレ詐欺です。

「あたなは捜査の対象になっている」
などと脅しLINEアカウントを追加させると、取調べと称したビデオ通話で相手を信用させて金をだまし取るというもので、被害者は20代から40代までが半分以上を占めていて、国際電話が使われることが
多いとのこと。

島根県警察本部 生活安全企画課 福田敦史 警部補
「詐欺の犯人から電話を受けないための対策として、国際電話番号の利用休止をしていただいたり、アプリなどを使って着信の規制を考えていただければ」

会議では警察の検挙対策や関係機関の取り組みも紹介され、参加者らは官民一体で詐欺防止に努めることを改めて確認しました。