法務省は受刑者の処遇などを担当する矯正局の幹部らを対象に、日本航空の機長を講師に招いた組織マネジメントの研修会を開きました。
東京・昭島市の矯正研修所できょう(12日)開かれたのは、日本航空の機長を講師とした組織マネジメント研修会で、受刑者の処遇などを担当する法務省矯正局の幹部ら10人が参加しました。
法務省では、2022年に名古屋刑務所で刑務官による受刑者への暴行事件が発覚したことを受けて、2024年から幹部職員らへの研修を行っていますが、民間企業による研修は今回が初めてです。
講師役を務めた日本航空の石川宗機長は、「どんなに優秀で信頼される人でもヒューマンエラーを起こす。個人に責任を負わせず、チームでエラーを防止することが大切」と指摘。
「ヒューマンエラーの撲滅を目指すのではなく、エラーマネジメントが必要だ。そのためには、コミュニケーションが重要だ」と説明しました。
また、部下の育成方法について、「日本航空では過去、属人的な指導方法で飛行中も教育的な指導が行われていた」と明らかにし、その反省から現在は飛行中の教育的指導を行わず、「楽しいフライト姿を見せることで自立したモチベーションにつなげている」としました。
研修に参加した東京拘置所の堀口恭宏・矯正処遇部長は、「狭い業界なので、いろんな話を聞くのはバランス感覚を養う上で絶対必要だと思いました」と述べ、府中刑務所の大内広道・企画調整部長は、「一方的な指導や指示ばかりでは『なぜお前はできないんだ』と言ってしまい、負の連鎖になりかねない。指導の方法を考えていきたい」と話していました。
法務省の担当者は、「時代に即したマネジメント能力を身につけるために、今後も研修を重ねていく」としています。
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