日本から海外に出国する際にかかる“出国税”を現在の3倍程度に引き上げる案が検討されています。

国際観光旅客税、いわゆる“出国税”は、日本から海外に渡航する際にかかる税金で、現在は1人1000円徴収されています。関係者によりますと、政府・自民党には、これを3000円程度まで引き上げる案が出ているということです。

高市総理も自民党総裁選のなかで、外国人旅行者の増加に伴うオーバーツーリズムへの対策などを念頭に、“3000円への引き上げを目指す”考えを示しています。

“出国税”による昨年度の税収は525億円で、3000円まで引き上げれば、単純計算で1000億円以上、税収が増える見込みです。

ただ、“出国税”は日本人も海外渡航時に支払うもので、旅行控えにつながらないよう、パスポートの発行手数料を下げる案も出ています。