政府備蓄米をめぐって財務省の審議会は、政府が保管するのでなく、「民間備蓄」を活用することで年間387億円の負担が減るとの試算を示しました。

政府はこれまで毎年20万トン程度の備蓄米を買い入れ、5年間保管した後、飼料用として安く売却していますが、年間の国の負担は403億円にのぼっています。

財政制度等審議会は流通段階にある民間在庫の一部を「民間備蓄」として活用する場合、負担は16億円程度となり、政府が保管するよりも387億円も負担が減らせるとしています。

また、備蓄米について、小売業者に届くまで品質の確認や流通に時間がかかるなど迅速な対応に課題があり、機動的に対応するためにも民間備蓄の活用を検討すべきだとしています。