九州発の小型スーパー「トライアルGO」が都内に初進出しました。“スーパー激戦区”の都内で、存在感を示すことができるのでしょうか?

「“トライアルGO”で~す。よろしくお願いいたしま~す!」

けさ、都内の駅前で聞こえてきた耳慣れないカタカナ言葉。

「トライアルゴー?コンビニですか?スーパー?」

ハテナマークも当然。きょう、東京に初進出した九州を地盤とする「トライアル」が出した店なんです。見た目はコンビニのようですが…

記者
「店舗の中に入ってみると、目の前にいきなり、お総菜売り場が広がっています」

入り口付近はまるで弁当店。中に進むと、新鮮な肉や野菜も並んでいます。平日の午前9時にもかかわらず、みなさんカゴを持って買い物に夢中。

買い物客
「お値段、これで200円でおつりくるみたい。楽しみで買ってみた」

お弁当やお総菜はできたてばかり。実は今年7月、西友を買収。その西友を製造拠点にして、近くのトライアルの店舗に総菜や弁当を配送します。さらに価格も…

買い物客
「安い!なかなかコンビニでは、この値段では出ない。倍くらいいっちゃうと思う」

たまごを贅沢に3個使ったサンドウィッチは、なんとお値段199円。さらに、名物・ロースかつ重は343円です。なぜ、安いのでしょうか?

トライアルGO 廣石財 社長
「食とDXの2本柱でやっている。DX技術の向上も図っていく」

理由は、強みであるテクノロジー。決済アプリなどに登録すれば、支払いは財布もスマホも必要もなし。「顔認証」だけで完了します。商品の値下げも自動。賞味期限が近づくと、売り場のモニターに勝手に表示される仕組みです。徹底的に“省人化”することで、低価格を実現しているんです。

ただ、ライバルも。周辺には「まいばすけっと」やコンビニがすでに展開。

「スーパーいろんなところにある、厳しいだろうな。でも一回入って、見てから考えるのも面白い」

激戦区の新天地=東京で、小売り業界の牙城を崩すことはできるのでしょうか?