アメリカの連邦最高裁は、パスポートに記載する性別を出生時の男性か女性に限定するとしたトランプ政権の方針を認める判断を示しました。

トランプ政権は1月、パスポートの「性別」について、申請者の自己申告ではなく、「出生時の生物学的な性別」とする運用に改め、「男性」または「女性」に限定する方針を示しました。

連邦地裁は性的少数者の権利を侵害するとして差し止めを命じていましたが、最高裁は6日、この判断を覆し、政権の方針を認める判断を示しました。「出生国を表示することと同様」で「歴史的事実を証明しているだけだ」などとしています。

バイデン前政権はパスポートに記載する性別に男性でも女性でもない「X」を新設し、多様性を重視する姿勢を示していました。