国際問題を研究する専門家と大学生が意見交換するシンポジウムが宮崎市で開かれました。

宮崎市の宮崎産業経営大学で開かれたシンポジウムには、外交や安全保障などの国際問題を研究している明海大学の小谷哲男教授が登壇。

ウクライナ侵攻や日本への影響が懸念されている中国による台湾有事などの歴史的背景や今後の分析を紹介し、参加者に国際政治を読み解く力の大切さを訴えました。

(明海大学 小谷哲男教授)
「台湾有事、そんなの起こるわけないと考えないで下さい。『起こるかも知れない』、『起こさせないためにはどうすればいいのか』ということをわれわれは考える必要があります」

そして、パネルディスカッションが行われ、法学部の学生と県内の高校生が東アジアの外交と安全保障をテーマに意見を交わしました。

(宮崎産業経営大学 吉武美琴さん)
「今回の研究を通じて、国際社会の政治的安定のためにハードパワーとリアリズムの視点を持ち、日本の安全保障における抑止力を醸成することが喫緊の課題であると痛感しました」

(明海大学 小谷哲男教授)
「歴史と理論をうまく組み合わせて今の国際情勢を分析し、日本が取るべき諸策について考えてもらうということを期待したい」

参加した学生らは国際情勢に関心を深めてました。