集落から細い峠道に入り、しばらく走っていると安藤さんが、突然車を止めます。
◆四国自然史科学研究センター安藤喬平主任研究員
「そこに『熊剥ぎ』を1個確認していて、ちょっと見てから…」

ツキノワグマは主に初夏、木の皮を剥いで幹の部分を歯で削り取ります。これが「熊剥ぎ」です。
この杉にはクマが歯を立てた跡が、縦の線として残っていました。
「熊剥ぎ」の目的は、まだわからない部分もありますが、全国的にみられる光景だということです。
◆四国自然史科学研究センター安藤喬平主任研究員
「時間をかけて育てていた杉がやられてしまうと、使えなくなってしまう。場合によっては枯れてしまったり、枯死をしてしまったり…そういうことで林業の経済的な影響はものすごく大きかった」














