愛知県蒲郡市が職員向けのイントラネットで記事を許可なく共有して職員に閲覧させていたとして、毎日新聞社はきょう(6日)、蒲郡市に記事の使用料などあわせておよそ2200万円の賠償を求める訴えを起こしました。

東京地裁に訴えを起こしたのは、東京・千代田区にある毎日新聞社です。

毎日新聞社によりますと、蒲郡市は2012年から2024年にかけて毎日新聞社の許可を得ずに記事の切り抜きを作成し、そのデータを職員向けのイントラネットで共有していたということです。

毎日新聞社はこうした行為が著作権を侵害すると主張しています。

毎日新聞社は、「新聞社にとって記事は最も重要なコンテンツであり、貴重な知的財産です。法令を遵守すべき行政機関が著作権を侵害していた行為は極めて遺憾です。訴訟で市の法的責任を明らかにしてまいります」としています。

また、読売新聞の東京本社と大阪本社、それに西部本社の3社もきょう、記事を無断で使用したとして、蒲郡市にあわせて6100万円の賠償を求める訴えを東京地裁に起こしました。

読売新聞グループ本社広報部は、「蒲郡市による記事の無断利用や責任を否定する対応を看過できないことから提訴しました」としています。