いまの国会の会期末をあすに控え、旧統一教会などの被害者救済法案の審議が大詰めを迎えています。
旧統一教会 元信者2世 小川さゆりさん(仮名)
「私は毎日、現役信者や一部の人から嘘つき、偽善者と言われて、死んだ方がマシなくらい体調を崩した時もあった」
旧統一教会の「元2世信者」の小川さゆりさんが参考人として現在、国会で答弁を行っています。
旧統一教会 元信者2世 小川さゆりさん(仮名)
「法案の最大の積み残し課題は、子供の被害が現実的に全く救済できない。被害者救済法案は、あくまでも献金問題を解決しようとするもの。問題はそれだけでは全くない」
被害者救済法案はあす、参議院本会議で可決され、成立する見通しです。
永岡桂子文科大臣
「本日、締め切りの期日を迎えることになりましたので」
先月、旧統一教会に文科省が史上初めて行使した質問権。文科省は、宗教法人としての組織運営・収支・財産に関する報告を求めていて、回答期限の前日となったきのう、旧統一教会側は段ボール箱10個程度の回答文書を郵送しました。
しかし…。
文化庁幹部
「質問権の行使は1回では終わらない。何回になるか分からない」
文科省は今後、再び質問を送り、法令違反が認められた場合、解散命令の請求を検討するとしています。
解散命令の請求に向けて声を上げる人たちも。午後2時すぎ、文科省に集まったのは旧統一教会の信者2世らです。旧統一教会への解散命令を請求するよう求めた署名が担当者に手渡されました。その数、およそ20万5000人分。
旧統一教会 信者2世 井田雫さん(仮名)
「私の親はこの30年間、献金要求に苦しんできた。私自身もその影響に巻き込まれた1人。今度こそ毅然とした対応をしてくれることを信じている」
さらに、旧統一教会の“養子問題”をめぐっても動きが…。
加藤勝信厚労大臣
「養子縁組斡旋事業に係る旧統一教会の回答をこの間精査してきたが、さらに確認を要する必要がある」
関係者によると、旧統一教会では“あっせん法”が施行された2018年以降にも31人の養子縁組が行われたということです。
厚労省はきょう、再び養子縁組について確認するための質問書を送り、あわせて養子縁組の法律を守るよう求める文書も送りました。ただ、解散命令請求の是非を検討するのは年明けになる可能性もあり、“長期戦”も視野に入ってきました。
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