今年10月、札幌市北区の60代の女性が、デタラメな事件の捜査協力を名目に、警察官や検察官などを名乗る人物に現金86万円と約430万円分の金塊をだましとられました。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。

10月23日、札幌市北区の60代の女性のもとに運送会社の「カスタマーサービス」を名乗る人物から電話があり、「あなた名義で発送された段ボールにX線に通したところ、中に多額の現金が入っていた。あなたには事件の関係者として金を受け取っていた容疑がかかっている」などと告げられました。

その後、電話は警察官や検察官に転送され、中央警察署の「サトウ」と名乗る男からは「無実を証明するためにも捜査に協力して下さい」「現金と金を調べる必要があり、預かった金はすぐ返却する」などと言われました。

その際、女性は自宅に保管している資産などを聞かれていました。

信じた女性は翌日、指示に従って自宅の宅配ボックスに、現金83万円と金200グラム(時価総額約430万円)を入れた封筒を置いたということです。

しかし、封筒がなくなると、連絡が途絶えたため女性は不審に思い、警察に連絡し被害に気づいたということです。

警察は、特殊詐欺事件として捜査するとともに、警察は不審な電話があった場合は詐欺を疑い、詐欺相談専用電話「#9110」に連絡するように呼びかけています。