韓国で開かれているAPEC=アジア太平洋経済協力会議で、中国の習近平国家主席は来年の首脳会議を広東省・深センで開催すると表明したうえで、各国と人工知能などの分野で協力を進める考えを示しました。

習近平国家主席は、首脳会議での演説で「人工知能=AIは将来の発展にとってきわめて重要である」と指摘。「全人類の福祉を念頭に置きAIが有益で、安全かつ公平な方向に向かって秩序ある発展を遂げるようにしていかなければならない」と中国が呼びかけている国際機関「世界人工知能協力機構」の設立を進め、ルール作りを進める必要があるとする考えを示しました。

また、来年のAPECの首脳会議について、11月に広東省・深セン市で開催すると表明したうえで、「AIやデジタル経済などの分野における実務協力を推進する」と述べました。

中国としては、来年のAPECの議長国としてAIに関する国際的なルール作りなどを主導していきたい狙いがあります。