卵の値上げなど、原材料の価格高騰で影響を受けているのが、ケーキなどを扱う菓子店です。
福島市の店では、ほとんどの商品で値上げを余儀なくされるなど、クリスマスシーズンを前に頭を悩ませています。

福島市にある「中野屋菓子舗」では、1日およそ200個の洋菓子を作っています。

店によりますと、卵の仕入れ値は、1箱3100円余りと去年と比べおよそ130円上がったといいます。

中野屋菓子舗・早坂知弥さん「世の中の情勢的には仕方ないと思うけど、やっぱり店としては痛いので何かしら工夫してやっていければと思う」

さらに頭を悩ませるのが、原材料の高騰です。

ケーキに欠かせない小麦粉やバターなども価格が上昇していて、店ではほとんどの商品で、2割ほど値上げしました。

最も影響を受けているのが、店の一番人気の1個460円のチーズケーキです。

材料のクリームチーズは去年に比べて1キロあたり400円ほど値段が上がっていて、こちらのケーキは、チーズの使用量を減らすなどして価格を据え置く対応を取りました。

お客さん「(値上げは)なかなか厳しいですけれど、今年も一応ボーナス出たのでそれで買おうかなと」

中野屋菓子舗・早坂知弥さん「ケーキの方も値上げしているのは本当にお客さんに申し訳なく思っているんですけど、デザインとか味の組み合わせとかそういったところで楽しんでもらえたらと思う」

この店では、イチゴの高騰を受け、クリスマスケーキの値段を去年よりも1000円値上げする方針だということです。