クマが「箱わな」から脱走か… 紅葉の名所でクマ騒動

黒石市の紅葉の名所「中野もみじ山」です。
今週見頃を迎え、多くの行楽客が訪れていますが、敷地内には「立入禁止」の看板がたてられました。
市川麻耶 キャスター
「けさ中野もみじ山周辺にクマが出没したことを受け、散策ルートの一部が制限されています」

黒石市によりますと30日午前8時ごろ、市の職員が中野もみじ山の駐車場となっている「やすらぎの駐車帯」から北東に約1kmの所に設置された金属製の箱わなを確認したところ、格子が破られていたということです。
市はクマが一度わなにかかったものの、抜け出して、逃げたとみています。
これを受けて、市は30日朝から中野もみじ山の中心にある中野神社より山側の散策ルートを立ち入り禁止としました。

訪れた人は
「疲れた体で登って行って、ほっとするのがいいんですが、残念だね。せっかく来たから登って、ほっとしたかった」
中野もみじ山は、いまが最も多く行楽客が訪れる時期で、市や関係者からは心配の声が上がっています。

出店者
Q.これまでクマが出没したことは?
「ぜんぜん、聞いたことがないです。全国的にクマ騒動でここだけじゃない。来たお客さんから『クマとか大丈夫なんですか?』と聞かれたことがあった」

黒石市 商工観光部 太田淳也 部長
「ちょうどいま見頃で、かなりお客さんが増えてきているなかで、散策道を止めざるを得ないというのは、かなり苦渋の決断でした。ぜひ来てはいただきたいが、クマはどこに出るか分からないので、十分気を付けて1人では歩かずに複数の方でご覧になっていただければ」

市は周辺でパトロールの頻度を高めながら、当面の間、散策ルートを制限しクマへの警戒を強めるとしています。














